音楽仲間の1人、ケンチャンがお亡くなりになりました。
1995年3月、かつて活動していたライヴハウスメキシコシティに、ケンチャンはやってきました。「ボクは恋をしないと新曲が書けない」という発言で、ライヴハウスオーナーを激怒させた後、ピアノ弾き語りで度肝を抜き、一躍人気ミュージシャンに。更にギターでも度肝を抜いた、ギター・ピアノ名プレイヤーでもあり、メロディメーカーでもありました。
当時、既に5度の離婚を経験しており、当時、6人目の奥さんと一緒にお酒を飲みながら、演奏したりライヴを観に来たりしておりました。また、その年の私の誕生日のライヴで、「恋を想い返される憂鬱な電話」という持ち歌をピアノ演奏して下さったり、お正月の鍋パーティに呼んで頂いたり、それはもう大変お世話になった人です。
ライヴはほぼ毎週行われておりましたが、当時、毎週3曲くらいずつという恐ろしいペースで新曲を発表しまくる、新曲野郎トリオの1人でした。後の2人は、池さん(池マサト)橋本伸次。
ケンチャンの代表曲と言えば、「コンバンワ」「優しい雨」「罪と罰」「紅い橋」「花」など多種多様、どれも高等テクニックを要する名曲ばかり。でもその中でも私が一番好きな歌は、「涙」という歌です。ケンチャンには珍しいアップテンポの曲で、ケンチャンの恋に痛んだ心が100%凝縮された、それでいて、はっきり聞き取れる超高速歌詞がたまらない歌でした。
最後に会ったのは数年前、一緒に市内のバーへ行った事です。サイコロステーキが鉄板ごと運ばれてきたのですが、店員がお熱いのでご注意下さいと言ったのにも関わらず、料理人のケンチャンは熱々の鉄板を素手で持ち、クルクルと回して笑わせてくれました。
とにかく先日は、同じくメキシコシティのカド・チャーリーさんも亡くなり、音楽仲間が若くして亡くなりすぎなのが腹が立つ、というか不思議です。ここにご冥福をお祈り致します。
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